第26位 「ういろう」(名古屋)

写真提供=青柳総本家
 「ういろう」は各地で作られており、山口でも名産となっているが、本誌アンケートでは「名古屋ういろう」としてランクイン。
 青柳総本家(名古屋市守山区)によれば、ういろうが名古屋地域で作られるようになったのは今から300年以上も前になる。  
  名古屋名物として知られるようになるのは同社が昭和6年に国鉄名古屋駅のホームで立ち売りを始めた頃で、昭和12年には“名古屋名物”と銘打って売り出された。 明治12年の創業当時は羊羹を製造していた同社は、明治後半にはういろうの製造を始めていた。
 他のお菓子に比べて、かさの割には安いのも「ういろう」が土産品として良く売れる要因の一つ。 昔ながらの棹状の「ういろう」も根強い人気があるが、最近では切らずにそのまま食べられる一口タイプが好評という。

 同社の商品は直営店鋪のほか、名古屋キヨスク、名古屋空港、名古屋市内の百貨店などで販売されている。 商品は青柳ういろう3本入1170円、同ひとくち10個入1000円、同四季づくし9個入1000円などがあり、3本入が年間15万個、ひとくち10個入が20万箱売れている。 (青柳総本家 052-793-0136)


第26位 「桔梗信玄餅」(山梨)
 「桔梗信玄餅」は、桔梗屋(山梨・一宮町)の3代目中丸幸三社長が1968年に考案・発売した。
 山梨には古くからお盆に「安倍川餅」を仏前に供える風習があったことから、この「阿倍川餅」をミニチュア化して、ビニール製の風呂敷で包んだという。ネーミングは武田信玄公にちなみ、会社の名前も加えた。  
 発売当時は“風呂敷で包む”というユニークな包装も話題となり、また発売翌年にはNHK大河ドラマで「天と地」 が放映されて武田信玄ブームがおこったことからまたたく間に山梨の銘菓として定着した。
 同社では厳選されたモチ米、きな粉だけを使い、黒密は素朴な味を引き出すためにサトウキビから直接黒密にしているため、粘度が高く、トロッとした独特の コクと風味がある。風呂敷を巻く作業は女性職人が一つひとつ手作業で行い、手作りの温かさをだしている。

 「桔梗信玄餅」は、山梨県内の直営店鋪のほか、有名ホテルやドライブイン、土産店、駅キヨスク、有名百貨店などで販売、またインターネットでの販売も行っている。 6個と8個の布袋入には白・赤・紺色のバージョンがある。
 昨年12月には贈答用に「吟製桔梗信玄餅」(3個入500円〜24個木箱入5000円)も発売した。
  (桔梗屋0553-47-3700 http://www.kikyouya.co.jp/


第29位 「稲庭うどん」(秋田)
 高級うどんとして知られる秋田の「稲庭うどん」だが、一般にも広がったのは 昭和50年代のこと。
 秋田県稲庭うどん協同組合(稲川町)によると、秋田・稲庭地区では、江戸時代初め(1650年頃)にはすでにうどんが作られていた。
 1665年に佐藤吉左衛門(稲庭吉左衛門)が、うどん製造所を作って品質向上に努め、佐竹藩の御用を受けるようになり、藩公等が諸藩への進物に使うようになって秋田の銘品 として知られるようになる。
 昭和40年代に職人を育てて会社組織で稲庭うどん作りを行う製造所がでてきて生産量が増大、昭和50年代には庶民の手が届くようになり、飛躍的な発展をとげる。  
 「日本一高価なうどん」といわれているが、これは一人の職人が手作業で一度に作れる量が少なく、仕上げまでに三日以上を要するからである。  稲川町では現在の生産高が年間90億円を上回り、製造所の数も大小合わせて約60を数えるまでになった。

 「稲庭うどん」の普及は、味の良さが受け入れられたことが大きいが、価格でも3000〜5000円のギフト用品として手頃であったことが流通になじんだ。保存が効くこともあり、百貨店の ギフト売り場やカタログ販売が主力となっている。
 近年は徳用品が流通し、スーパーや百貨店の食品売り場などでも販売されるようになったほか、料亭や割烹、日本料理店など業務用の需要も多い。
 「稲庭うどん」のファンには中高年が多いが、グルメブームなどでマスコミでも取り上げられるようになり、最近は本場の味を楽しみたいと、稲庭地区を訪れる若い観光客も増え。お土産 としての需要も高まっている。 
 
     (秋田県稲庭うどん協同組合 0183-43-2029)


第29位 「雷おこし」(東京)
雷おこし  東京土産の代表格「雷おこし」は、江戸幕府の11代将軍家斉が浅草寺の雷門を再建した寛政7年(1795年)頃の記録に 残っており、今からおよそ200年前に登場したと思われる。名前は浅草寺の雷門(風雷神門)に由来する。
 当初は浅草のほおずき市に浅草寺境内の掛小屋で、「ほおずきと雷おこしは雷除けのおまじない」などというキャッチフレーズで売られていたが、しだいに観音様参拝のお土産になくて はならないものとなった。
 「雷おこし」は、米をふかしてローラーで薄く延ばし、乾燥させ、くだいてふるいで選別して生種が出来上がる。この生種を大中小に分類して焙煎(火にかけて煎って膨らませる)した ものがパフ(おこし種)。おこしはパフと蜜、ピーナツなどの添加物を一緒にして撹拌し、これをベルトコンベアーで型に延ばし切断して完成する。

 現在は消費者の嗜好も変わり、よりソフトに甘味はできるだけ抑え、ピーナツやゴマなどの副原料を添加するようになった。ピーナツはおこしと相性が良く、常盤堂雷おこし本舗で は昭和30年代からピーナツ入りのおこしを手掛け、今ではこれが主流になっている。
 大半のメーカーは生種を買い付けておこしを作るが、常盤堂は米の段階から手掛けており、原料の厳選も可能なことが他社との差別化につながっている。現在雷おこしのメーカーは関東 で20社ほどあるが、原料から販売まで一貫して行うのは同社だけという。

 「雷おこし」の購入者は年配客に多いが、修学旅行生には「ワンピースおこし」「キティおこし」などキャラクターを使った商品が人気だ。同社の商品は浅草の「雷5656会館」等直営売店のほか、東京駅や羽田空港、各地の百貨店で催される東京の物産展などでも販売している。
 
     (編集協力=常盤堂雷おこし本舗 03-3876-5656)

 トップページに戻る

COPY RIGHT(c)2001-2002 土産品新聞社 All Rights Reserved.